佐野東高の「一日大学」は平成14年から始まり、今年で22年目という伝統行事です。
20を超える大学や短大等から講師が参加し、高校1年生から3年生全員と希望する保護者が、興味関心のある講座を受講しました。
小林教授は「形状記憶合金カーを走らせよう!!」というタイトルで、70分の講義を2回実施しました。実験をしながら探究を進めることで、生徒たちの視野を広げ、興味関心を高めていました。
まずは、7種類の純金属の重さ(密度)の比較や2種類の純金属を使った11円電池(ボルタの電池の原理)の製作をグループで相談しながら進めていきました。こうした過程そのものが探究であることを生徒たちも実感し、楽しんでいました。うまくいったグループには、周囲からも拍手が沸き起こりました。
授業は合金の話に繋がり、形状記憶合金の性質を自分たちで体感し、最後に、形状記憶合金カーを走らせました。生徒たちからは驚きの声が上がりました。
生徒たちは、形状記憶合金の原理の説明を聞き、納得するとともに、金属材料の奥の深さを感じていました。
また、最後の質疑応答では、多くの生徒や保護者から質問があり、今回の授業に興味を持ってくれたことを感じました。材料研究を通じ、世の中の大事故を未然に防ぎ、社会生活を支えていることも知っていただきました。
今後の生徒の課題研究や進路選択を行う際に、役に立っていただければ幸いです。