ACT 2024とは
足利大学学長の末武です。足利大学は、2024年度へ向けてのアクションプラン「ACT 2024」をスタートさせました。「ACT 2024」は、“カーボンニュートラル”、“DX”、“国際交流”の3つの柱を主軸としています。それぞれの柱が基礎教育を土台として立てられており、皆さんの将来に繋がる社会人基礎力を具体的に養うための柱になっています。さらに、そうした“力”が、実際に地域社会で活かされる体験を通じて、自らの学びが実社会でどのように役立っていくのかを実感することができます。
この3つの柱は、今回新たにスタートさせたものではなく、何年も何十年も前から足利大学が取り組んできた教育研究活動の成果に基づいたものです。そうした成果の中から、本学の強みとなるものを絞り込んで立てたのが、これら3つの柱です。皆さんも足利大学で学び、私たちと一緒に「ACT 2024」に沿って人間基礎力を高めてみませんか?
しっかりとした基礎力を土台に、
実社会で活躍できる
人材を育むための
独自の教育プログラムがあります。
足利大学の教育
これからの時代で必要とされる人材育成は、基礎教育から始まります。
CN(SDGs)に
繋がる教育
足利大学の
カーボン
ニュートラルとは
本学は、数十年前から自然エネルギー・再生可能エネルギーの教育・研究に継続的に取り組んでおり、SDGs特に近年話題となっている“カーボンニュートラル(CN)”に繋がる教育・研究については、他大学と比べても十分な実績があります。そのための人材も数多く在籍しているため、実践的なCN教育が実現できるのです。
また本学の学生であれば、誰もがCNについて学ぶことができる、「足利大学CN教育プログラム」を令和5年度からスタートしました。対象科目である単位を取得すれば、自動的に学内認定が得られます。これにより、CNや再生可能エネルギー、省エネルギーに関する基礎的な知識と技術を修得。近未来の社会において求められる能力を身につけることができます。
いち早く再生可能エネルギーに
取り組んでいる歴史。
我が国には数少ない再生可能エネルギーの教育・研究を担うコース(現:自然エネルギーコース)を全国に先駆けて創設した本学。1998年には再生可能エネルギーを中心とした研究を推進する総合研究センターを設立。世界中の風車を展示している「風と光の広場」や風力・太陽光・バイオマスを組み合わせたトリプルハイブリッド発電システムの研究など、積極的に、これからのエネルギー問題に取り組んでいます。本学のカーボンニュートラル研究の成果は、一朝一夕にできたものではなく、長年に亘る確かな研究実績の積み重ねが裏付けになっているのです。
足利大学だからこそ、カーボンニュートラル教育を実践する豊富な教授陣。
他大学に先駆けて、自然エネルギー・再生可能エネルギーの教育・研究に取り組んでいることから、多くの研究者が集まっており、省エネルギーの技術も含めた高いレベルの教育を受けることができます。
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【機械分野】飯野研究室 研究テーマ:
振動水柱型波力発電に関する研究(自然エネルギー) -
【システム情報分野】松木研究室 研究テーマ:
バイラテラルドライブギヤを用いた発電装置(省エネルギー)
足利大学CN教育プログラムで、
未来に役立つ能力を身につける。
カーボンニュートラルの基本知識を多くの学生に修得してもらうため、令和5年度から「足利大学カーボンニュートラル(CN)教育プログラム」という大学独自の認定プログラムを開始しました。
本プログラムを通じて、学生一人ひとりがカーボンニュートラルおよび省エネルギー化に関する知識および技術を、日常生活や仕事の場などで使いこなす基礎的素養を身に付け、これからの社会で必要な人材として活躍できる力を養います。
大学等コアリション、参加。
菅前首相の「2050年カーボンニュートラル達成」宣言を受けて設立された「カーボンニュートラル(CN)達成に貢献する大学等コアリション」(令和3年7月29日設立)。本学もこの大学等コアリションに加盟しています。コアリションはCN達成に向けて意欲的な取組を行いながら、CNに繋がる様々な情報の共有・発信の場としても機能しています。足利大学は、人材育成ワーキンググループ(WG)に所属して積極的に活動しています。
地域に還元しながら、
さらなる成長を得る、地域貢献。
栃木県や足利市など地元と連携しながら、カーボンニュートラル(CN)を通じて地域貢献を果たしていきます。栃木県の高等教育機関で組織された大学コンソーシアムとちぎの活動を通じて、CN推進に向けて活動しています。現在、CN推進事業委員会の委員長校を務めています。足利市がバックアップしている足利工業団地工場連絡協議会においても、本学のCNに関する教育研究活動をPRさせてもらっています。
TOPICSカーボンニュートラルで地域貢献
「知って得するCNの正しい知識」
CNに関する技術は年々更新されており、過去に教科書などに掲載されていた内容が現在は間違いであることも少なくありません。この講座では近年、日本でも大きな影響を与えている地球温暖化を抑制するため、多くの市民、生徒にCNの正しい情報を伝えるだけでなく、日々の生活で電気・ガス等のエネルギー費用を抑えるための知識も分かりやすく説明しました。
講演会終了後、自然エネルギー大学リーグ特別フォーラムの学生報告会を実施しました。
2024年10月14日(月)
夏期集中講義「風力発電工学概論」
足利大学は長年に渡り風力エネルギー利用の研究を行ってきました。
「風力発電工学概論」では風力エネルギー利用の基礎と分野横断型の研究対象である風力エネルギー利用に関する研究の最前線について集中講義をしました。
2024年8月20日(火)~ 8月22日(木)
令和5年10月28日(土)に開催された大学コンソーシアムとちぎ主催の「カーボンニュートラル推進事業委員会キックオフシンポジウム」に、足利大学として参加しました。機械分野の根本教授が講演され、パネルディスカッションにも参加されました。司会は末武が務めました。
大学コンソーシアムとちぎのホームページはこちらです。
2023年10月28日
足利工業団地工場連絡協議会 CNを中心とした本学の活動紹介
2023年7月7日
第24回 風力エネルギー利用総合セミナー
2001年にスタートした「風力エネルギー利用総合セミナー」は、今年で24回目を迎え、6月27日・28日の二日間に亘って足利大学で開催されました。
石井 孝裕氏(経済産業省 新エネルギー課 風力政策室)による基調講演、『わが国の風力発電政策の現状と将来』をはじめ、今年度は風力関連の人材育成の活動そして風力発電機メーカーの取り組みの2つのテーマを中心に、講師陣が講演しました。
主催:足利大学 総合研究センター
後援:(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構、(一財)新エネルギー財団、(一社)日本風力発電協会、(一社)日本風力エネルギー学会、(一社)日本太陽エネルギー学会、足利市、足利商工会議所、とちぎ未来技術フォーラム
協賛:GWEC JAPAN ウィンドディWG
DXに
繋がる教育
足利大学の
DXとは
デジタル革命、DXと呼ばれているデジタル トランスフォーメーションは、データとデジタル技術を活用したビジネスモデルの抜本的な変革のこと。
将来を見据えたとき、社会や企業がいち早く取り組まなければならない技術変革といえます。足利大学としても、DXに対応できる能力を持つ学生たちを育成することが重要と捉え、DXに関する教育を推進しています。
足利大学
数理・データサイエンス・AI教育プログラムを展開。
令和3年度(認定初年度)、「足利大学数理・データサイエンス・AI教育プログラム」が、文部科学省よりMDASH(リテラシーレベル)に認定されました。MDASHとは、DXを担う人材を育成する仕組みとして経済産業省が創設した制度。令和3年においては、栃木県内の高等教育機関では初であり、全国67校(私立大学28校)の内の一つ。
現在は、工学部がMDASH(応用基礎レベル)に認定されて、DXの基礎的な教養(リテラシーレベル)の上位プログラムとして、各分野の特徴を活かしたDXの応用基礎を積み上げた教育プログラムを実施しています。
学生たちがその一翼を担う、
教育DX推進支援員。
足利市が進める、AIを活用した教育DXに本学の学生が支援員として参画しています。児童生徒の学力向上、保護者の利便性向上などに寄与するデジタル技術(AIドリル、採点業務支援システム、健康観察アプリ)を実装する事業。学生たちにとっては、実践力を養う課題解決型学習(PBL)になりますし、地域貢献としても注目すべき話題です。
足利市 公式ホームページ
「地域DX化教育プロジェクト」を開講。
本学では、令和6年度後期(10月)より、新たな授業科目「地域DX化教育プロジェクト」を開講いたします。学生に実社会の課題にチャレンジしてもらい、より実践的で具体的な情報教育を目指すプロジェクトです。足利市や足利商工会議所の協力を得て、学生の地域貢献や地域社会のDX化を目標としています。
TOPICSDXで地域貢献
令和6年度、工学部の「足利大学データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)」は、文部科学省より「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」に認定されました。
2024年9月20日
今年度後期から地域のDXのために課題解決する科目「地域DX化教育プロジェクト」がスタートしました。
足利商工会議所を通じて12社15件の応募がありました。
応募テーマの例:会社ホームページの更新、店のキャラクターの3D化、SNSを活用した社内外イベントの立案と実施、SDGsパンフレット作成、工場で発生する廃材の現状確認(AI活用)、会社のPR動画作成。
2024年9月10日
あしかが産学官連携事業「地域DX化教育プロジェクト」合同記者会見が行われました。
2024年5月20日
詳しくはこちらから
足利市が取り組む事業に、本学から教育DX推進支援員を選出。市が進めるDX事業に協力していきます。
2023年5月29日
足利市教育DXの推進に関する連携協定書を締結しました。
足利市 公式ホームページ
令和3年度、「足利大学数理・データサイエンス・AI教育プログラム」が、文部科学省よりMDASH(Literacy)に認定されました。
国際化に
繋がる教育
足利大学の
国際化とは
足利大学は、海外21の高等教育機関と協定を結び、200名を超える留学生がつねに在籍しています。平成30年度から令和3年度は県内1位。アメリカ、中国、台湾、フィリピンの協定校とは、短期留学プログラムが用意されています。またJICAのプロジェクトであるABEイニシアティブを通じて受け入れでは、アフリカ各国からの研修生(修士課程)総数が全国7位にランクインするなど、世界中の学びたい学生を受け入れています。
今後もさらに短期留学プログラム校を増やしていく予定です。
協定校
米国イリノイ大学スプリングフィールド校(UIS)
短期留学プログラムだけではなく、教職員の交流も始動。
中国浙江工業大学
姉妹校であり、毎年多くの学生が研修旅行の一部として、本学で授業を受けています。令和5年度は240名が来校。
フィリピンマリアノ・マルコス州立大学(MMSU)
台湾中華医事科技大学
短期留学プログラムがスタート。英語を学んだり、医療実習も体験できます。
先方からの学生や研修生も受け入れています。
国際交流を通じて地域貢献。
本学では、留学生に協力してもらい、地域の方々と触れ合い交流することで、地域の活性化や留学生の成長に結びつく活動を定期的に行っています。
事例 1足利市国際交流協会主催「海の向こうのくらし」講師派遣
マレーシア留学生が市民へ自国の文化などを紹介しました。
2023年8月27日
事例 2足利高校主催「足利市在住の外国出身の方々との交流会」に留学生4名が参加
足利高校1年生を対象にネパール、セネガル、インドネシア、サウアラビアの留学生4名が自国の生活、食事、ファッションなどを紹介し、交流をしました。
2023年11月16日
事例 3足利市国際交流協会主催「International Day in Ashikaga」で留学生が熱唱
足利市国際交流協会主催「International Day in Ashikaga」にてインドネシア留学生4名が歌を披露しました。
2023年11月26日
TOPICS
2024中国浙江工業大学サッカー国際親善試合を実施
8月27日から31日まで5日間、協定校の中国浙江工業大学との国際親善試合が浙江工業大学キャンパスにて行われました。浙江工業大学とは1984年から交流が始まり、1994年には交流10周年行事としてスポーツ交流が行われました。今回は交流40周年を記念する試合となりました。試合以外の時間では中国の学生との交流もあり、日本の学生にとって貴重な機会になりました。
2024年8月31日
アメリカ イリノイ大学スプリングフィールド校(UIS)短期留学プログラムを実施
イリノイ州にある協定校イリノイ大学スプリングフィールド校で短期留学プログラムを行いました。工学部3名、看護学部4名の学生が文化体験を中心に行い、現地学生との交流も積極的に行いました。
8月23日~9月7日
台湾 中華医事科技大学「短期留学プログラム」を実施
台湾にある協定校の中華医事科技大学から9名の短期留学生を受け入れました。
日本語学習、足利赤十字病院見学、介護施設見学、日本人学生との交流会、地方創生学習、ホームステイ、看護シミュレーション等を体験しました。
2025年3月には本学の学生が台湾中華医事科技大学へ短期留学プログラムに参加予定です。
2024年7月21日~8月3日
足利大学SIPSメンバーシップ加入。
SIPSとは文部科学省 官民協働海外留学創出プロジェクトとして留学機運を盛り上げたい職員と学生が一体となった「大学ごとのチーム」を全国から募集し、留学機運醸成にチームで取り組む大学等を支援するプラットフォームです。
定期的な大学間の相互交流や情報交換の場を設けることで、大学間のネットワーク化を図り、留学促進活動のインパクトを最大化しようという新たな取り組みです。
足利大学ではサークル活動を通して国際交流に積極的に取り組み、学生たちの海外留学を促進、支援していきます。
2024年4月12日
浙江工業大学創立70周年記念式典に末武学長が出席。
協定校の浙江工業大学の高翔学長と会見し、70周年のお祝いを述べました。
2023年10月21日
浙江工業大学学生訪問団約200名が本学学生と交流。
協定校である浙江工業大学から学生代表団が訪問し、模擬授業の受講後、学生たちとの交流を楽しみました。
2023年8月4日-7日
フィリピン マリアノ・マルコス州立大学短期英語留学プログラムに工学部4名、看護学部8名の学生が参加。
英語学習プログラムと文化体験を中心に行い、現地学生との交流を楽しみました。
2023年2月27日-3月13日