2025年6月17日(火)、栃木県立佐野東高校で「一日大学」が開催されました。
本学から、共通教育センターの加治屋大介教授が参加し、「化学の実験:みんなでアート作品をつくろう」と題する講義を行いました。70分の講義を2回実施し、高校1年から3年の計34名の生徒が受講しました。

講義では、バタフライピーのお茶(青色)がpH(ピーエイチ、酸アルカリ)の違いによって色が変化することを利用して、全員でアート作品をつくりました。

バタフライピーには、アントシアニンという色素が含まれています。抽出したバタフライピーの溶液に花びらの形に切ったろ紙を浸すことで、ろ紙は青く染まります。
その花びらを花弁ごとに様々な濃度のクエン酸水溶液などに浸していくと、花弁の色はグラデーションで変化していきます。
それだけでもアートなのですが、グラデーションになっている花びらを白い紙の台紙の上に、佐野東に因んで「EAST」の文字になるように貼っていきました。

2回の講義で、見事なアート作品が完成しました。


最後に、アントシアニンの構造が酸アルカリによって変化していくことで色が変わることを説明しました。
こうして、化学の魅力を色の変化で伝える化学の実験は終了しました。生徒の皆さん、化学の実験を楽しんでいただけたでしょうか?
本学には、様々な研究分野があります。是非、オープンキャンパスに参加し、その魅力を体験してみてください。お待ちしています。