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  3. 工学部 創生工学科

機械分野

Division of Mechanical Engineering
機械工学は様々なものづくりの基盤となる知識や技術を学ぶ学問分野です。本学の機械分野は、機械工学コースと自然エネルギーコースの2つのコースからなり、最先端の機械技術から持続可能なエネルギーシステムまで幅広く学ぶことができます。各コースでは、機械工学に関する力学科目、材料・加工関連科目、3DCADを含めた製図学、さらには情報技術のような基幹科目を重視しつつ、次世代のものづくりやエネルギー変換・環境調和技術を担う人材の育成を目標に教育・研究に取り組んでいます。
工学部における最大のハイライトは、4年生で取り組む卒業研究ですが、本分野では卒業研究を通じて、各教員の専門分野での企業や他の研究機関との共同研究や研究プロジェクトに参加する機会が多いことも特徴です。卒業生は、これらの活動を通して現代社会の課題や未来の技術に直結する実践的、創造的な力を身に付け、大手の機械・電気・医療機器・素材メーカーやエネルギー関連企業など、希望する多岐にわたる分野の企業に就職し、中核となる技術者として活躍しています。もちろん、地域と連携した研究もありますので地元企業への就職にも強みを持ちます。
少人数教育は本学工学部の特徴でもありますが、機械分野では約4名の新入生を1人の教員が担当し、一人ひとりの将来の希望に沿った授業の履修計画から大学生活全般についての相談事までコミュニケーションをしっかりとり、サポートすることを大切にしています。学生と教員の良い意味での距離感の近さも機械分野の特徴で、オープンキャンパスや大学祭などの公開イベントにご参加ただけると実際に感じていただけると思います。興味のある方はこのホームページ最後の在学生や卒業生と教員の対談動画もぜひご覧いただければと思います。
最先端の機械技術やエネルギー問題に興味や関心がある皆さん、足利大学の機械分野で私たちと一緒に学んでみませんか。

主任教授 小林 重昭
News & Topics
ニュース

大学院生2名が日本機械学会材料力学材料力学カンファレンスで発表
11月10日から12日の3日間にわたって熊本県・熊本城ホールで開催された日本機械学会の材料力学カンファレンス(M&M2025)で、修士課程の大賀舜介さんと清水翔さんが研究成果を発表しました。機械工学の中で、材料力学に特化した21のオーガナイズドセッションと、一般セッション、宇宙工学部門との共同セッションからなる大きな講演会です。

大賀 舜介 さん(修士課程2年 小林研究室)
「粒界制御されたフェライト系耐熱鋼の引張変形に伴う微細組織変化の定量評価」
清水 翔 さん(修士課程2年 小林研究室)
「SUS430の低角粒界ネットワーク形成に伴う引張特性の変化」

日本機械学会栃木ブロック研究交流会2025で学生2名が優秀発表賞をW受賞
10月19日に栃木県・ライトキューブ宇都宮で開催された日本機械学会栃木ブロック研究交流会2025にて、機械分野4年生の岡野快星さんと星圭人さんが優秀発表賞を受賞しました。栃木県内において機械系の学科・分野をもつ大学により運営される研究交流会です。発表には大学院生や高専の専攻科生も参加しており、聴講した教員と企業の研究者により審査が行われます。

岡野 快星 さん(機械分野4年生 藤本研究室)
「クリープフィード研削における砥粒の結晶構造が研削性能に及ぼす影響」
星圭人さん(機械分野4年生 藤本研究室)
「はけを用いた塗装の塗膜形成機構に関する研究」

風力発電コンペWINCOMで機械分野教員と学生がW受賞
11月2日に日本大学津田沼キャンパスにて「第18回風力発電コンペWINCOM」が開催され、機械分野の飯野光政准教授と飯野研究室の4年生 加藤大翔さんが、それぞれアイデア賞とデザイン賞を受賞しました。
このコンペは、「ものづくり」の素養とデザイン・アイデアに富んだ環境エネルギー機器の性能を競うもので、高校生・中学生・大学生・社会人のグループや個人が独自の発想で風力発電装置を作り、「ものづくり」の楽しさを味わう競技会です。

飯野 光政 准教授
作品名「WIND MOSAIC」 アイデア賞受賞
加藤 大翔 さん(機械分野4年生 飯野研究室)
作品名「足利大学2025」 デザイン賞受賞

Professor
教員紹介

小林 重昭教授(機械工学コース)
研究テーマ:
機械材料の高機能化・長寿命化のための材料設計制御機械に使われる金属材料は、多くの結晶の粒が集まってできています。これら結晶粒の大きさ、形、向き、つながり方を原子・ナノスケールで制御することにより、機械の長寿命化や破壊事故を減らす研究を進めています。

櫻井 康雄教授(機械工学コース) 
研究テーマ:
油圧・空圧システムの性能向上と電界共役流体用ポンプに関する研究建設機械、工作機械、自動車の油圧の圧力を安定させる装置、機械を組み立てるための真空吸着シリンダの性能、そしてパソコンのCPUを冷やすための特別な液体(電界共役流体)用のポンプについて研究しています。

根本 泰行教授(自然エネルギーコース)
研究テーマ:
再生可能エネルギー利用技術と持続可能な社会に関する研究風力・水力・バイオマスなど各種再生可能エネルギーの性能向上を目的とした研究開発を行っています。併せて、再生可能エネルギーを利用した持続可能な社会の在り方について調査検討を進めています。

松下 政裕教授(機械工学コース)
研究テーマ:
高圧タービン冷却研究および水素吸蔵合金熱物性研究航空機エンジンの高性能なタービン冷却翼開発のための要素実験を行っています。また、水素吸蔵合金を利用した安全性の高い水素貯蔵タンク開発のための粉体層熱物性に関する研究を行っています。

飯野 光政准教授(自然エネルギーコース)
研究テーマ:
振動水柱型波力発電装置の研究振動水柱型(OWC)波力発電装置を対象に、波により生じる水面の振動、空気流、タービン発電の連成現象に着目し、発電性能や信頼性を左右する要因を理論解析、模型実験、現地実証で明らかにします。風力発電に関する教育も行っています。

出井 努准教授(自然エネルギーコース)
研究テーマ:
再生可能エネルギー利用技術と開発途上国への適用バイオマスや太陽光発電などの再生可能エネルギー技術を、実験・実証施設を活用して研究しています。 地球にやさしいエネルギーの普及に向け、研究成果を開発援助へ活用する取り組みも進めています。

藤本 正和准教授(機械工学コース) 
研究テーマ:
優れた製品をより短時間で製造するための加工技術を設計するより良いものを、より短い時間で製造することを目指して「なぜ、どのように、ものは形作られるのか」を理論的に追求し、新しい加工機の開発や、製品の加工プロセスに関する設計技術について研究を進めています。

越智 裕章講師(機械工学コース)
研究テーマ:
人間の構造と制御に関するロボット研究人間は筋肉を協調動作させることで、複雑で巧みな運動を実現しています。本研究室では、人間の構造と運動特性の関係を解析し、ロボット制御へ応用することで、人間のようなロボットシステムの構築を目指しています。

野田 佳雅講師(機械工学コース)
研究テーマ:
溶射法を用いた表面改質技術の研究およびソーラーカー等ものづくりに関する研究開発溶射法は超高温で素材を溶かし、スプレーのように吹き付ける技術です。木材の表面に金属をつけるなど、新しい機能性をもたらせる研究を行っています。他にも、産学連携でものづくりに関する研究を行っています。

Summary / Curriculum
コースの概要とカリキュラム
機械工学コース

機械工学はものづくりの基盤です。本コースでは、力学、材料、加工、製図、情報技術のような基幹科目に力を入れるとともに、各教員の専門分野における企業や他の研究機関との研究プロジェクトを通じて、現代社会の課題や未来の技術につながる実践的な力を身に付けます。教育の特徴:基礎となる4つの力学科目、CADを用いた製図や機械実習を通した学習と、集大成である卒業研究を通じて自ら設定した課題を解く能力を身につけることができます。

自然エネルギーコース

機械工学の知識をベースに、「太陽エネルギー」「風力エネルギー」「バイオマスエネルギー」「海洋エネルギー」など様々な再生可能エネルギーの利用技術について幅広く学ぶことにより、未来の基幹産業と持続可能な社会の実現に寄与する人材を育成します。教育の特徴:風力・太陽光・水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーへの応用を視野に入れた教育を行います。原理や社会的意義を学ぶ実習・座学に加え、実務者による特別講義も特徴です。

カリキュラム

機械工学は学びの幅が広いことも特徴です。機械工学コース、自然エネルギーコースともに専門科目ごとのカリキュラムラインに沿って基礎から応用までをステップ制で系統的に修得できるよう科目を配置しています。各コースで特に必要な科目については、実験科目を含むより専門性を深めるためのコースの必修科目を指定しています。

前期

後期

前期

後期

前期

後期

前期

後期

○創生工学概論○機械概論
○フレッシュマンゼミ
フレッシュマンゼミ
少人数のグループに分かれて、ものづくりに関する決められたテーマに取り組みます。課題解決に向けて考える力や結果のまとめ方を学ぶだけでなく、意見交換を通じて仲間との交流ができ、大学生活の土台を形成する科目です。
○コンピュータリテラシー○コンピュータサイエンス入門
コンピュータサイエンス入門
数理・データサイエンス・AIを日常の生活、仕事等の場で使いこなすための知識や技術の基礎的素養を身につけます。文部科学省の認定プログラムである数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)を取得できます。
○Webデザイン○情報化社会と情報倫理
○風力発電工学概論
風力発電工学概論
再生可能エネルギーの一つである風力発電の概要を学ぶ集中講義です。風力発電の現状、役割、課題を知り、基礎工学とのつながりについて理解を深めます。風力発電実務者からの講義や、ウィンドファーム(風力発電所)の見学会も行います。
○地域DX化教育プロジェクト○技術者倫理○知的財産関係法規
○課題研究○卒業研究A○卒業研究B
卒業研究B
研究室に配属となり、自ら立てた計画に沿って実験・解析を実施し、得られた結果と考察を卒業論文にまとめ、最後に発表を行います。これまでの学びで得た知見を総動員して行う大学生活の集大成であり、社会人・技術者として必要なすべての能力を大幅に向上させることができます。
○材料力学A
材料力学A
高校までの力学と大きく変わるのは、「力を加えると物体が変形する」ことを扱う点です。本科目では、材料を引張る、もしくは圧縮する際の力と変形量の関係について学び、製品の設計における土台となる考え方と解き方を修得することができます。
○材料力学B○材料力学C
○PC援用力学A○PC援用力学B
○流体力学Ⅰ
流体力学Ⅰ
水や空気の流れを理解して社会を支える技術につなげる学問です。応用範囲は、航空宇宙、自動車などの産業の分野から、食品加工、医療技術、気象予報など身近な生活にまでおよんでいます。基礎となる定理を用いて必要な諸量を計算する知識を身に付けます。
○流体力学Ⅱ○流体機械
○機械力学Ⅰ
機械力学Ⅰ
機械が「動く」ときに生じる力と運動の関係を扱う学問です。微分方程式等の数学の知識と、現実に近い仮定条件に基づき、「運動方程式」や、「力学的エネルギー保存則」といった運動の法則を、実際の機械に応用するための方法の基礎を学びます。
○機械力学Ⅱ
○熱工学Ⅰ
熱工学Ⅰ
熱工学は、熱やエネルギーに関する現象を扱う「熱力学」と、温度の空間的分布、時間的変化を扱う「伝熱工学」からなります。自動車のエンジン、発電所、冷蔵庫、エアコンなどにこの科目に知識が関わります。
○熱工学Ⅱ○熱機械
○金属材料基礎
金属材料基礎
機械や機械部品の多くは金属材料で構成されます。このカリキュラムラインでは、より高性能な金属材料を作るための基本的な考え方を修得し、さらに様々な合金の特性を理解し、正しく材料を選定して機械設計を行うための力を身につけます。
○金属材料○材料工学
○機構学○機械要素
○機械工作法
機械工作法
本科目では、材料を加工する方式の紹介と、そのときに起こる現象の理論を学びます。なぜ材料を切ることができ、変形させられるのか?の考え方を修得し、より良い製品を製作する際の基礎となる考え方を身につけることができます。
○精密加工
○制御・ロボティクス基礎
制御・ロボティクス基礎
現在の機械の多くはコンピュータ制御され、人間の代わりに作業を行う「ロボット」として活躍している。制御工学における基礎的な概念、解析手法、制御特性について学び、ロボットアームの運動制御に必要な概念や力学計算手法を修得します。
○制御・力学シミュレーション
○力学計測基礎
○機械実習・自然エネルギー実験A○機械実習・自然エネルギー実験B
機械実習・自然エネルギー実験B
各種加工、材料試験、エンジンの分解・組立てと、太陽光・太陽熱・風力・水力・バイオマスなど再生可能エネルギー利用機器を扱った実験を通して、機械分野の学習に必要な基礎的な実験遂行、データのとりまとめの能力を身に付ける科目です。
○機械工学演習実験
機械工学演習実験
講義で学んだ力学(材料力学、流体力学、機械力学、熱力学)の内容について、実験を通じて理解を深めるとともにNC工作機械の操作方法を修得します。技術者として必要な「実験の計画・考察」、「データ分析」、「仮説検証」などの能力を身に付けます。
○製図学○JIS機械製図
JIS機械製図
機械設計製図の基礎である製図のJIS規格に従って図面を作成する演習科目です。特に、ボルトやナット(おねじとめねじ)の簡易作図法、ボルト・ナットを使った部品の締結方法、寸法公差の基礎を修得します。
○機械設計製図○3D-CAD
3D-CAD
機械設計ツールである3次元CADシステムの基本的操作を習得と、これまでに学習した設計製図に関する知識をCADに適用する講義です。講義では基本となる3Dモデリング技術に加え、2次元図面の作成、CGレンダリング、3Dプリントへの応用を学びます。
○3D-CAE
○エネルギー工学
エネルギー工学
エネルギーに関する基礎知識と基本的な計算手法を身に付ける講義です。機械的な動力、熱エネルギー、電力といった各種エネルギーの変換や貯蔵の原理と、化石エネルギーや再生可能エネルギーの性質、省エネルギーについて学びます。
○自然エネルギー工学○環境工学
○自然エネルギー特別講義
Career
就職の特徴と実績

卒業生は大手機械・電気メーカー、素材メーカーやエネルギー関連企業など、それぞれが希望する多岐にわたる分野の仕事に就いて活躍しています。就職に強いことも機械工学分野の大きな強みと言えます。

機械工学コース

自動車、医療、食品などの幅広い業種に、設計、生産技術、品質保証などの様々な職種で就職し、卒業生の多くが技術者として活躍しています。

自然エネルギーコース

風力・水力・太陽光等の再生可能エネルギー分野の発電事業者・施工会社・コンサルタント等への就職実績が多数あります。特に風力分野では高い知名度が強みです。

進路実績
就職

(株)IHI原動機、(株)IJTT、(株)アイチコーポレーション、(株)アクティオ、アキレス(株)、Astemo(株)、(株)アマダ、小倉クラッチ(株)、(株)キッツエスシーティー、キヤノンモールド(株)、キユーピー醸造(株)、(株)キリウ、KOA(株)、コスモエコパワー(株)、澤藤電機(株)、サンデン(株)、しげる工業(株)、J-POWERジェネレーションサービス(株)、JUKI(株)、JFEスチール(株)、SOLIZE Holdings(株)、(株)チノー、帝国繊維(株)、東京発電(株)、(株)東光高岳、東光電気工事(株)、栃木カネカ(株)、(株)トヨタガズーレーシングディベロップメント、日産自動車(株)、日本風力開発(株)、(株)廣澤精機製作所、(株)日立産機システム、(株)日立ハイテクマニュファクチャリング&サービス、(株)日立パワーソリューションズ、(株)日立プラントメカニクス、(株)深井製作所、文化シヤッター(株)、本田金属技術(株)、(株)ホンダテクノフォート、三井E&S造船(株)、(株)ミツバ、ミネベアミツミ(株)、ミネベアアクセスソリューションズ(株)、三益半導体工業(株)、ヤンマーアグリジャパン(株)、(株)ユーラスエナジーホールディングス、吉澤石灰工業(株)、レオン自動機(株)
栃木県(公務員)、栃木県教育委員会、北海道教育委員会、福島県教育委員会、茨城県教育委員会、足利大学附属高等学校

大学院進学

足利大学大学院、宇都宮大学大学院、群馬大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、上越教育大学大学院、前橋工科大学大学院、拓殖大学大学院、早稲田大学大学院

Message
在学生の声
在学生に、機械分野での学びを通して成長できたと感じたこと、見つかった夢や目標について、指導教員との対談形式でのインタビューに答えてもらいました。

Interview 1
研究プロジェクトや学会発表を通して成長し、
入学当初の目標を達成できた


大賀 舜介さん
(大学院修士課程情報・生産工学専攻 2年 小林研究室)

Interview 2
足利大学で学んできたことは間違いがなかった

岡野 快星さん
(機械分野 4年 藤本研究室)

卒業生が語る機械分野の魅力
機械分野の卒業生が語る、仕事のリアルと大学での学び。
今の自分を支える大学での経験、卒業して改めて感じる足利大学の魅力をインタビューしました。

Interview 3
足利大学は非常に自由で、
個性を伸ばしやすい環境なのかなと思います


酒井 亮吾さん 
(コスモエコパワー株式会社(機械分野飯野研究室 2020年卒))