令和6年5月23日(木)精神看護学概論の講義で、昨年に引き続き写真家・大西暢夫氏にお話いただきました。
大西氏は雑誌取材をきっかけに精神科閉鎖病棟の撮影をするようになり、これまでの20年間に出会った人は数万人にものぼるそうです。これまでもEテレハートネットTVでドキュメンタリー「ひとりひとりに向き合って、写真家・大西暢夫が撮る精神科病棟」が放映されるなど写真家としての著書も数多く、映画監督としてもご活躍です。
20年前に出会った方が今でも入院している事実を、関西弁で「おかしない?!」と率直に語り医療とは異なる“支援をする・される”のどちらでもない視点からの講話が新鮮に学生響いていました。「私たちが安全のためにすることが、必ずしもその方の自由で当たり前な生活を支えることにならないのかも知れないと考えさせられた」「その方との会話を通して考えや思いを知ることが一番の対象理解になることを感じた」等、学生各々に看護専門職者の礎について考えを深くする貴重な機会となったと感じております。
(精神看護概論担当:富山准教授)