2025年8月5日(火)、茨城県立勝田工業高校で、電気電子分野の横山和哉教授による「磁石なんでも講座」が行われました。

2025年8月5日(火)、茨城県立勝田工業高校で、本学による毎年恒例の授業宅配便として、今年度は、電気電子分野の横山和哉教授による「磁石なんでも講座」(80分間)が行われました。高校1~3年生の進学希望者29名が参加しました。また、横山研究室の4年生4名がアシスタントとして協力してくれました。

講義は、磁石の種類と強さの比較から始まりました。最も強力な永久磁石であるネオジム磁石を使って、その磁力の強さを全員で確かめました。ネオジム磁石の磁力は、普通の磁石(フェライト磁石)の10倍程度とされています。

1984年に日本人によって発明されたネオジム磁石は、携帯電話やコンピューター、自動車など現代社会の様々な分野で使われています。

続いて、自作工作で「簡単スピーカー」を作りました。
まず、エナメル線を円柱形の磁石にぐるぐると巻き付けてコイルを作ります。コイルの両端をプラグ付きコードのそれぞれの線をつなぎ、はんだ付けをした後、コイルを紙コップの底にビニールテープでしっかり固定します。最後に、磁石をコイルの真ん中に置いて、ビニールテープでしっかり固定すれば完成です。

音楽プレイヤーに、簡単スピーカーのプラグを差し込むと、微かに音楽が聞こえてきました。ものづくりが大好きな生徒たちは、夢中になって取り組んでいました。

次は、磁石の話を発展させ、超電導の原理や超電導技術を利用したリニア新幹線やMRIについての話がありました。

それを受けて、アシスタントの学生たちによって、超電導を使ったデモンストレーションが行われました。高校生に近くに集まってもらい、実際に見たり、触ったり、乗ってみたりすることで、超電導を身近に感じてもらいました。大学生のアシスタントたちは、高校生を惹きつけ、超電導の不思議さや魅力を伝えてくれました。

最後のお楽しみとして、超電導を引き起こすために用意していた液体窒素(−196 ℃)を使って凍らせたポップコーンを試食しました。どの生徒の顔にも笑顔がこぼれました。

今回の横山先生とアシスタントたちによる「磁石なんでも講座」は、ものづくりを楽しんだり、本物を体験したりすることを通して、科学の楽しさ、そして、「研究って面白い」ことを伝えてくれました。

事後アンケートでも、生徒たちはとても楽しんで受講してくれていたことがわかりました。

本学には、現代社会を支えている様々な研究分野があります。是非、オープンキャンパスに足を運んでみてはいかがでしょうか。
お待ちしています。