国立天文台、総合研究大学院大学、理化学研究所、マックスプランク天文学研究所、マサチューセッツ工科大学、足利大学の研究者からなる研究グループは、太陽系のような惑星が作られる母体である、”原始惑星系円盤”で見られる渦巻き模様について、7年間に渡るアルマ望遠鏡の観測データを解析した結果、そのダイナミックな動きを初めて捉えることに成功しました。
原始惑星系円盤の中で惑星がどのようなプロセスを経て作られるのか、その謎に迫る重要な知見です。本学からは、システム情報分野の塚越 崇 准教授が研究グループに参加しています。
アルマ望遠鏡は、国際協力のもとチリに建設された大型の電波望遠鏡です。天体が発する電波を捉えるためのアンテナ群で構成されており、世界最高性能を誇ります。取得される膨大な観測データから微弱な天体信号を取り出し、天体画像を作り出すには、画像合成技術やノイズリダクション技術といった情報工学の知見が生かされます。本研究成果は、このアルマ望遠鏡で得られた7年間に渡るデータを詳細に解析し得られたものになります。
この成果は、9月24日に、Nature Astronomy に掲載されました。
詳細は、国立天文台によるページをご参照ください。
