2025年9月19日(金)、高崎経済大学附属高校の1年理系オナークラスを対象に、機械分野の飯野光政准教授による「第3回風力実習」を実施しました。今回は、飯野研究室の4年生加藤大翔さんがアシスタントとして参加しました。

今回の実習では、生徒たちが作成した風車(ロータ)を披露する「アイディア風車発表会」を行いました。ロータの材料や大きさ、翼の形状、枚数は自由に設定することができますが、発電機には100Ωの抵抗をつなぐため、風力発電のハードルは高まりました。

生徒たちは、班ごとに順番で自分たちが作った風車を披露しました。風車の特徴などをプレゼンした後、扇風機の風で風車を回しました。
風車に接続した発電機で電圧を測定することで、風車の性能を計測しました。次の班の生徒が写真や動画で記録するなど、全員が協力してコンテストを楽しんでいました。

コンテストの最後に、飯野先生が設計し、4年生の加藤さんが実際に制作した風車を披露しました。ベニマツの角材を4時間かけて削り出した力作です。回り始めるまでは時間がかかりましたが、生徒たちが固唾を飲んで見守っているうちに、徐々にもの凄い勢いで回り出しました。実習は最高潮に達しました。その後、最も高い電圧を発電した風車と生徒たちの投票によるベスト風車を選定しました。

最後のまとめとして、先日、マデイラ島(ポルトガル)で行われた海洋エネルギーに関する国際会議での様子を紹介することで、自然エネルギーを活用した発電の最先端について解説しました。

また、その学会では、飯野研究室の大学院2年生の金井文泳さんが、波力発電に関する研究内容について発表したことも紹介しました。生徒の皆さんも、将来は世界を舞台に活躍してください、という言葉で本日の「第3回風力実習」は締めくくられました。
「アイディア風車発表会」は、生徒さんの前向きで積極的な取組のお陰で、とても素晴らしい学びの場となりました。
次回「第4回風力実習」(最終回)も楽しみにしています。

さて本学では、工学部の体験型オープンキャンパス(10月4日)や大学祭(10月11日・12日)が開催されます。
本学に興味を持たれた方は、是非ご参加ください。お待ちしています。