2025年10月17日(金)、建築・土木分野、建築学コースの室 恵子教授が、足利市織姫公民館が主催する地球市民講座Vol.36 「足利大学講演」(連続4回)「今だからこそ学びたい!自然と人」の3回目として、「省エネで健康・快適に生活できる住宅のつくり方」を主題とする講演を行いました。

<講演の内容>
地球温暖化の抑制には、温室効果ガスを削減する必要があります。そのためには、省エネルギーが必須です。特に住宅においては、暖冷房、給湯のエネルギー消費量が多いのですが、我慢の省エネは続きません!また、省エネによる住環境の質の低下は健康にも悪影響があります。
そこで、住生活において快適性や健康を損なわずに省エネするための方策について、「温熱的な快適性と健康への影響」、「省エネで快適な住宅にするためには」という2つの観点からお話がありました。

「温熱的な快適性と健康への影響」では、室内が温熱的に良好であるための条件や、「暑さ・寒さ」の健康への影響について、具体的な数値や指数を使って、わかりやすく説明してくれました。
「省エネで快適な住宅にするためには」では、ZEH(ゼッチ)やLCCM住宅という考え方や、住宅の省エネルギー基準が2025年度から引き上げられるなど、これから住宅を建てる際の常識が変わってきている、といった現実的なお話が印象的でした。

専門的で難しい内容もありましたが、室教授の軽妙な語り口によって、皆さんリラックスしながらも集中して受講されていました。
大変有意義な講演でした。
【織姫公民館】「足利大学講演」は、10月3日(金)から4週連続で行われています。






