専門職による口腔ケアの必要性を学ぶ講義を実施しました

看護専門職が対象者の健康を維持・増進していくためには、多職種との連携が欠かせません。
今回は、地域・在宅看護領域における口腔ケアの重要性について、専門職である歯科衛生士の視点から学ぶ機会として講義と演習を実施しました。
講師には、栃木県歯科衛生士会 会長・中村美智子先生をお迎えしました。

講義では、口腔機能の維持が全身の健康や食支援に深く関わっていること、また在宅療養における口腔ケアの重要性について、先生の豊富な臨床経験に基づくお話を伺いました。

体験学習では、学生が実際にお菓子を口に含み、「一口量」や「口を閉じる力」「咀嚼・嚥下の違い」などを体感しながら学びました。学生からは、「飲み込むという行為が、想像以上に多くの機能を使っていることに気づいた」といった感想が多く聞かれました。

さらに、口元を緩めるマッサージの方法や、開口を促す指の使い方、歯ブラシやスポンジブラシの適切な使用法など、看護実践に直結する技術についても演習を通して学びました。
学生たちは、自分自身が療養者の立場を体験することで、ケアを受ける人の気持ちや配慮の大切さを実感したようです。

看護学科では、今後もこのように多職種との連携を意識した教育を積極的に取り入れ、地域や在宅の場で活躍できる看護職の育成を目指してまいります。