イリノイ大学スプリングフィールド校へ、環境化学をテーマとした授業コンテンツが提供されました

足利大学は米国イリノイ大学スプリングフィールド校(UIS)と20年以上にわたり交流をしています。
“環境と化学”が世界共通の最重要課題の一つとなっている中、足利大学で行われている環境化学系授業の内容がUISの環境化学系授業に動画教材として提供されました。

緑地が多い足利大学工学部のキャンパスでは、春に桜や藤の花が咲き誇ります。一年生が学生実験を行う建物の外では、タデ藍・日本茜・日本ムラサキがプランターで栽培されており、その周囲ではツツジやアサガオの花が季節順に咲きます。これら日本独特の植物を活用したSustainable Chemistry & Engineeringの内容を含む化学の授業が本学の教養科目の中で行われています。
緑のキャンパスで、学生達が毎年出てくる花や葉を摘み、散った桜や藤の花びらを集め、アップサイクル材料として資源活用しています。色を変える化学実験をしたり、足利伝統染色技法を組み合わせた化学反応でアート作品を作ったり、機能性材料の合成を授業で行っています。

クリエイティブな体験を原動力に物質のしくみを原子・分子の視点で理解し、地球・自然の環境負荷を抑える研究を行っています。その内容の一部をUIS向けの表現に再構成して提供されました。