精神看護概論特別講義で写真家・映画監督の大西暢夫氏をお招きしました

令和7年6月27日(金)精神看護学概論の講義で大西暢夫氏にお話をいただきました。

写真家・映画監督の大西氏は、今年5月産経新聞社主催、第72回産経児童出版文化賞で大賞、2025年日本写真協会で文化振興賞を受賞されご活躍です。
本学での特別講義のきっかけは、精神科を舞台としたドキュメンタリー映画とEテレでの特集の放映でした。精神看護専門紙取材をきっかけに精神科閉鎖病棟の撮影をするようになり、20年間に出会った方は数万人にものぼるそうです。
そして、精神科臨床の大きな課題の長期入院について、関西弁で「おかしない?!」と率直に語り、医療従事者と異なる視点からのお話しと先駆的かつ画期的な軌跡に、学生は魅了されていました。

ある学生から、「『寄り添う』ことはできないけど、いくらでも『付き添う』ことはできる」という大西さんの言葉が印象に残った。看護職を目指す上で『寄り添う』という言葉を聞く機会が多くあるが、その人の話に耳を傾け続けることが大切だと感じた」などの意見があり、学生各々に看護専門職者の礎について考えを深くする貴重な機会となりました。

(精神看護概論担当:富山准教授)