2025年7月3日(木)、栃木県立今市高校で、高校2年生に対して「課題研究の進め方」に関する講話とグループワークを実施しました。

2025年7月3日(木)、栃木県立今市高校で、高校2年生(156名)を対象として、建築・土木分野建築学コースの大野隆司教授が、「課題研究の進め方」に関する講話を行いました。生徒たちは、興味関心のある地域(日光地区、藤原地区、栗山地区、足尾地区)ごとに4教室に分かれていたため、1つの教室からMicrosoft Teamsで講話を配信しました。

約30分間の講話では、大野先生のモットーである「ここにあるもので、ここにないものを創る」という考え方に基づき、大学ではどのような探究活動が行われているかを具体的に紹介しました。

続いて、今市高校の卒業生で、本学の建築土木分野建築学コース2年生の大島美幸さんから、自分が高校生の時に取り組んでいた探究活動に関する紹介(約15分)が行われました。

当時を振り返り、「こうすれば良かった点」などについて、高校の先輩としてアドバイスを行いました。生徒たちは皆、真剣に聞き入っていました。

休憩時間の後、連続した次の時間で、生徒たちはそれぞれのグループ(4~5名)ごとに、課題研究のテーマを設定するグループワークを行いました。当日朝のホームルームの時間に、それぞれの研究対象地域に関して、興味関心のある事項(キーワード)を一人10個ずつ、付箋紙に書いたカードを使って、キーワードマッピング(KJ法)に取り組みました。

生徒たちは、初めて取り組む作業でしたが、趣旨を理解し、関連するカードごとにグループを作り、自分たちの興味関心を整理することで、グループ全員で取り組む課題について、方向性を見出そうとしていました。短時間でしたが、生徒たちは、こうすれば課題を設定することができる、ということを体験していました。

最後の総括として、各クラスでのグループワークの様子を見て、アドバイスしてきた大野先生から、今日の振り返りがありました。

「研究のテーマを決めることは確かに重要なことですが、そう簡単にできるものではありません。しかし、そのことに皆さんが真剣に取り組んでくれたことは、本当に素晴らしいことだと思いました。また、皆さんが作ったカードの中には、大人が考え付かないような面白いアイディアがたくさんありました。研究は楽しんでやるものですので、皆さん、肩の力を抜いて、仲間とコミュニケーションしながら楽しく進めてください」といった言葉で今回の授業は締めくくられました。

今市高校の生徒の皆さんの前向きな気持ちと行動力に、我々も大きな刺激を受けました。今後の課題研究の進展がとても楽しみです。

本学には、課題研究のテーマにも関連するような様々な研究分野があります。また、本学で探究学習に取り組んでいる学生の声を聞く機会もありますので、是非、オープンキャンパスにも足を運んでみてください。お待ちしています。