
2025年8月6日(水)、足利市山前公民館で、電気電子分野の横山和哉教授により、夏休み「こども学習教室」の一環として、さまざまな磁石を使った「サイエンスショー」(10:00 ~ 11:30、参加者:小学校3年生から6年生、8名)が行われました。横山研究室の学生4名が、アシスタントとして協力してくれました。

最初の実験は、「とっても強い磁石と力くらべをしてみよう」です。

最も強力な永久磁石であるネオジム磁石を使って、クリップをどれだけ引き上げることができるかを調べました。

次はメインの実験である「電気釣り竿を作ってみよう」です。

子どもたちは、まず、ニクロム線をボルトに巻き付け、コイルを作りました。次に、コイルの先端を乾電池につながるコードにはんだ付けすれば電磁石の完成です。はんだ付けは、大学生に教えてもらいながら、自分たちでやりました。
電流を流すとクリップが面白いように釣れました。

最後は、「ちょっと不思議な磁石を体験してみよう!」というテーマで、超電導の世界を体験しました。
液体窒素(-196℃)を使って低温にすると、超電導による現象が現れました。

一人ずつ、実際に触って超電導を体験しました。山前公民館で行われていた他の講座の参加者達も集まってきて、長蛇の列となりました。子どもたちは、目を輝かせながら、超電導の不思議な世界に引き込まれていました。

プラスαの実験として、液体窒素でポップコーンやマシュマロを凍らせてみました。液体窒素は、空気中の窒素を冷却させて作られたものですので、食品には全く害はありませんが、普段とはまったく違う食感になります。

こうして、1時間半にわたるサイエンスショーは、あっという間に終わりの時間を迎えました。子どもたちや一緒に参加されていた保護者の皆さんも大満足でした。横山先生とアシスタントの大学生たちに大きな拍手が送られました。
事後アンケートでも、子どもたちはとても楽しんで受講してくれていたことがわかりました。
さて本学では、夏休み中にオープンキャンパスを開催しています。オープンキャンパスでは、さまざまな分野で、科学の不思議な世界を体験することができます。興味を持たれた方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。お待ちしています。